必要なときに、いつもそばにいる
武蔵野会19年目(令和8年取材時)
親の反対を、応援に変えるまで
実は、最初は小学校の先生になりたいと思っていました。教育実習で障害のある子が通うクラスに行ったときに、先生が付きっきりで。普通の子なのになんで特別扱いなんだろう、そんな疑問から、障害福祉に興味を持ち始めました。
入職してからは、仕事内容よりも両親の理解がないことの方が辛かったです。障害がある人=怖いという偏見を持っていて、武蔵野会を辞めてと言われたこともありました。
それを聞いて「自分の手で親を変えよう!」と思ったんです。施設で開催するお祭りに来てほしいと伝え、1年目は来てくれず、2年目はやっと顔だけ見に来てくれて。3年目に「あんた、すごいよ」って言われて、ああ、やっと認めてもらえたんだなと思えました。

異動の涙を乗り越えて
最初は障害のある方の就労支援施設「北町福祉作業所」の配属でした。5年目の終わりに異動の話をいただいて、最初はかなり寂しかったですね。利用者さんとの関係ができてきて、新たな支援方法などを提案していたタイミングでの異動でした。
そこから13年特別養護老人ホームの部署に関わって、後輩がどんどん増えました。私にとって後輩は、頼りになり支えになる存在です。逆に後輩にとっての私は、何かあったらいつでも話ができるような存在になりたいと思っています。面談はもちろん、10分ほどの立ち話を重ねています。自分の考えを押しつけるのではなく、後輩が自分のやり方を決められるようなサポートができるといいかな。
もし今後異動するなら、障害分野の生活介護や入所支援に携わってみたいですね。高齢者支援のスキルが活かせるのかなと思います。最初に関心を持ったきっかけとなる児童分野だと、児童養護にも携わってみたいです。

「付箋」のような存在
どんな自分でありたいか、一言で表すと「付箋」ですね。付箋は覚えておくことを書いたり大事なところに貼ったり、意外と重要なタイミングで使うものだと思うんです。ノートほど自己主張はせず謙虚な気持ちを持ちながら、必要な時に声を掛けてもらえるような自分でありたいです。
…とはいえ目立ちたい!だから、蛍光イエローの付箋がいいですね。なんだか目を向けてしまう、そんな存在にもなりたいです。
福祉って、自分が必要とされているなと感じる部分が必ずあります。武蔵野会の理念には「愛」がありますよね。自分の好きな部分や自信が持てる部分を育てていくことを、自分に対しても相手に対しても、大切にしていきたいと思います。

